確かに自分の選んでる道だけど
自己責任論、というものがある。
そもそも辞書での「自己責任」とは
1 自分の行動の責任は自分にあること。「投資は自己責任で行うのが原則だ」
2 自己の過失についてのみ責任を負うこと。
で、あるんだけどコレを優先する論調が自己責任論であると思う。
ただ、一つ疑問に思うのは自己責任ではあるけれど本人には如何ともし難いことについてはどうすればいいの?と思うのだよ。
未婚シングルの人に、相手の戸籍に入らず子供を産むことを選んだのは(育てることを選んだのは)貴方でしょうよ?と言う論調。
確かに「もう1人の親権を持つべき人」と子供を育てない選択をしたのは本人で
その本人がする「もう1人の親権者」がいないからする不足においての苦労はあると思う。
でも、既婚シングルとそれは同等であるべきだと思うし(未婚シングルは児童養育手当がもらえないと言う…法改正はいま進んでるけど)コレにおいて片親がいない一般的な負担以上の負担について
未婚シングルだから負担して当然であるべし、という自己責任論に基づく論調は違和感しか私は持てないし持たない。
貧困家庭の進学についても、確かに義務教育は中学までだしそれ以上の進学については選択制ではある。
でも、それを選んだら貧困って世代でループし続けるんだよね。
少し古い記事ではあるけど
でもある通り親の収入と親の学歴(特に母親)で子の学歴が左右されやすいっていう統計は各所で出ている。
そこから「出る」努力をした人間に対して、「親が金持ってないのに進学した君のせいでしょ?」と奨学金という名の借金についてどうこう言ったりするのは褒められることではない、と思う。
進学について親の支援のない子供は比較的多くおり(親の無理解もそこにはあるんだけど)そんな中で奨学金や制度を調べてハードルを超えて進学を選んだ人に対しての無理解は本当に多い。
お金がないのに進学した自分が悪い、という言い方を選んだ人にさせるのは何かおかしくない?となる。
短大の同期に奨学金やバイト代だけで学校来てる子が居たけれどその子にその言葉を聞いたときは全力で居た堪れなくなった。
その時、その人が、本人の歩む人生において選択したことで起きることはたくさんあるのだけれども
それを全て「お前の責任なんだから何とかするのはお前だけだ」という自己責任論は個人的にあまりよろしくないと思う。
私は「確かにコレを選んだ貴方に責任はあるけれど何とかする方法は一緒に考えて行こうよ」というスタンスで居たい。