君は過去の私だね

実は先日、過去の私に会いました。


というと言い過ぎか?とはなるけれどもそうとしか言いようのない体験をした。


私は自称超絶うっかりさんだ。

正式にはADHDの注意欠陥型、立派に発達障害である。

発覚は19の時。短期大学の授業に心理学の授業があり発覚。

ただ、定型発達はしてないものの知能指数ADHDにしてはお高めだったことと、私自身の困り感が「ウルトラうっかり」と「地図がマジ読めない」「スケジューラーが壊れてる」程度である程度でトレーニングと本人の注意と周りの理解でギリギリ救えるのもあり普通に会社に入り社会人をやらせてもらってる。

ITの進歩にはマジで助けてもらってます!リマインド機能ありがとう!!!!書類のうっかり減りました!!!!


そして先日会った過去の私は、5歳の男の子だった。

とある席でたまたま相席をしそのお母さんとお話をしてたんだけど…

「ああ分かる…お母さん困るよね…でもそれ私なのよ…」

となんどもなりました。


YouTubeや本やパズルに集中しすぎて周りが見えない→あるある、むしろ本に集中しすぎて図書室の死角に埋もれてて行方不明事件起こしたことある


自分の関心のないことには極端に興味がない。具体的には食べることと寝ることに興味がなくて困る。→心底わかる。私食べることは楽しい子だったけど、本が読みた過ぎて2徹して学校行ったことあるよ、小学校1〜2年の時に。ぶっ倒れて親にバレてめっちゃ叱られた。


今旬のことはアウトプットしないと気が済まない。→わかる。なのでめっちゃ何で何でちゃんだったし、わかったらたくさんの人に言い回ってるし、むしろアウトプットしたいからブログ書く、今も。


と、息子氏に共感をしまくった上にそう思ってるんじゃねーっすかね?ってしたところまんま息子氏でビックリされました。


ただ、彼はめっちゃ頭いい子なのですよ。

大人向けのボードゲームで一緒に遊んだのですが、まあお強い!

考え方を理解すればパシッとピースをはめていける子で考える力の強い子だと。

そして、何よりいろんなものへの興味関心が強くていく道の車内では延々と深海生物について語ってくれたと。

うん、これ私と脳の興味関心が真反対向いてるけど親と周りが理解していけばめっちゃ伸びるなと確信しました。


なので、私の発達障害もお伝えした上で

・おそらく何らかの診断がつく可能性は高い

・でも周りや本人が困ってないならその診断はあまり意味がない

・ただ、今後団体生活で困ったさんになる可能性はあること

・困っても彼の理解力は今接してる上では非常に高いので彼に理解できるように話せば困り感は減ること

を伝えてみたところ

「眼から鱗がボロボロだわ…」

と、ネガティブな伝わり方をせずお伝えできてお母さまも楽になったようでした。

…繊細な問題だからよかったーでもカムアしたあとに話してるから言われたかったんだろうなー当事者から。


昔の私のような彼は、幸いにして「標準仕様」ではない彼自身を試行錯誤して愛そうとしてるお母さまがいらっしゃる。


なので、最後に一つだけ


「理解なんてしなくていい。分かり合えないのが前提だから伝え合えるようにすればいい。お母さんわかんないなー、でも●●くんがそう思うのかーで、いい。理解より尊重するのがいい。そうするとゆくゆく彼もとても生きやすい。お腹から出ちゃったら脳みそも体温も繋がってないんだもの。言わなきゃ解らないし解ることは無理。」


解らない、に罪悪感のあったお母さんに

「よかったー…お話ししてよかった…よかったー」

と繰り返して頂けた。

荷を少しでも下ろすことができたなら私は自身の発達障害を明かしてよかったと心底思う。


私は親になったことはないけれど

親である人が私を育ててくれた時に持った違和感が実は「お母さんはわかる」という言葉なのだ。

「わかるわけねーだろが、だって脳みそ繋がってないし、まじで。」

としか心底思ってなかったんですよ当時も今も。

解ろうとしてくれるのは嬉しいけどわかったフリはして欲しくないのだよ、ほんとに。

だとしたら過不足なく言葉で伝え合う努力を家庭でしていける方が、彼は外の世界で周りと過不足なく伝え合う力を持って生きづらさを緩和できると思うのよね。本気で。


ワーキングメモリーが定型児並みか、むしろギフテッドクラス(偏った発達をしてる上に天才級の子)なら是非家庭からそのトレーニングをして欲しい。

幸か不幸か、言わないと全くと言っていいほど伝わらない上に言った言葉も伝わってる気がしない父親のおかげで言葉に感情を起こす能力だけはつけることができた。

それが結論として私が社会生活を営む足がかりになっている。

でも処世術として、じゃなく本人に伝えることでその技術を持たせるためにも言葉をどうか尽くしてあげて欲しい。

そうすれば生きやすい世界になるから。